ピンブラブログ~pinkblood blog~

音楽と猫をこよなく愛する若干隠居気味のバンギャルブログ。

さよなら「ヴィジュアル系」~第2章「さよならLUNA SEA」~ 

さて、第2章「さよならLUNA SEA」には、『私が「ヴィジュアル系」だった頃。』に収録されたSUGIZOとの対談に加え、2007年12月、東京ドームにて行われた1日復活ライヴの所感が市川氏の視点で書かれている。

どういうわけか私がV系シーンに興味を持つきっかけになったバンドはEins:Vierなので、“正当派一直線”と言うにふさわしいLUNA SEAは通っていません(それでも見せて貰った1日復活ライヴのDVDはグッときた)。
だからわりと客観的に読めたと言うか。

例えば私が当時熱狂していた“スレイヴ”の1人だったとしたら、ついカッとなって本書を売り飛ばしていたかもしれない。
だって、当事者であったSUGIZO本人が「LUNA SEAは大いなる失敗バンドだった」「不幸なバンドだった」「もういい加減その言い方(※スレイヴ)止めてほしいな」「93、94年頃のまでの自分の作品を今、聴けないもん」などと言っているのだ。
あまりにも赤裸々で、終始自虐的なのである。

しかし、この考え方は大変共感できる。
同じく自分の10数年前の作品は恥ずかしくてとても見られたモンじゃありません。
あの頃は自信満々で描いていたはずなのに(笑)。
それにバンギャルもだよ、当時使っていた小難しい漢字だらけのライヴネームで今呼ばれてみろ!
何だかいたたまれなくなるから(笑)。

だけどSUGIZOの、最後までV系としての世界観を貫き通そうとしたスタイル、自分のバンドを振り返ったとき客観的に見ることができる鋭い視点は非常に好感が持てる。
もし万が一私がスレイヴだったとしたら、杉スレだったかもしれん(またそれか)。

やっぱり、昔“ヤンキー文化”と恐れていたV系バンドのフロントマンがミセスのアイドルになっちゃった様は違和感があったもん。
何であのRYUICHIがスッピンの河村で、「I love you~♪とか歌ってんの!?」って思ったし。

それでも1日復活ライヴのDVDで見たLUNA SEAはちゃんとLUNA SEAだったなあ。
外野から見てもそう思えた。

SUGIZOの発言の中で、印象的だった言葉があるので少し引用させて頂きます。

「好きだったものに対してずっと情熱を注ぎ続ける」という行為自体は、俺、ステキだと思うよ。~略~でも、好きだったその時代にずっと縛られて生きることは、あんまりいいとは思わない。もし、LUNA SEAが棲息していた90年代後期にずっと縛られてて、「私はスレイヴです」って言っているんであれば、俺は正直嬉しくないの。うん。だったらちゃんと2005年という現在(※対談当時)を認識した上で、「昔こういういいバンドがいて、私はそこに青春を注いだ」と。「それはいい想い出だし、今でも大好きだ」っていう気持ちに割り切ってくれれば、勿論ありがたいし(微笑)。

…このくだり、私がPIERROTを振り切り、キリターに出戻ったときの考えとまるっきり同じ。
アーティスト本人がキチンとそう言ってくれるのは、とてもありがたいことなんじゃないかな。
彼の真摯さに触れた対談でした。

そうそう、当時中学生だった私は「ROSIER」や『MOTHER』を猛烈な勢いで他人様から薦められたものの、どうにもあまのじゃくな子どもだったので、何となくパスしてみたのである(無駄にプッシュされまくると拒否る体質は昔から変わらない)。
杉様、正直スマンかった。

アーティスト本人が思っている以上に、音楽はファンの中で輝き続けているし、時間が経ってから受け入られることだってあるんですよ。

ぐるぐる回ってて何か凄い。V系の王道↓





続く

Comment

Add your comment