ピンブラブログ~pinkblood blog~

音楽と猫をこよなく愛する若干隠居気味のバンギャルブログ。

さよなら「ヴィジュアル系」~第3章「さよならヴィジュアル系」その2~ 

そして、ここからが最も今の若いバンギャルちゃんと麺様に読んで頂きたいところだ。

しかしオーケンスゲー。
V系とバンギャルのことをよく分かってる。
「リアルメン狙い」「ヤオイ文化」といった裏事情をサラッと言っちまうところがスゲー。

まず冒頭でオーケンが「最近のV系は〈色恋営業〉があるんだってね!」。

わあ、言っちゃってるよ!

更に、「もう『プロになろう』とか『いつかドームでやろう』とか、考えていないと思うなー。一部だとは思うけど、『そこそこキャーキャー♥言われてモテたらそれでいい』と思ってんじゃないかなー」。

わあ、みんな薄々感付いていることをズバリ言っちゃってるよ!!

ついでに【お耽美系にお水系、注目される〈色恋営業〉】の項目では“イマドキ”のホスト系&キャバ嬢系的な麺様についても語られている。

オーケン「でもやっぱり今の僕の注目は、高田馬場エリア辺りで色恋営業しているV系たちだよね! アレはいいと思うね」

笑うしかない(・∀・)

(もうね、私は〈色恋営業〉だの「リアルメン狙い」だのにはまるで興味がないので、2chを読んでは傍観しているだけなんですが、ピンブラのアクセス解析で「V系バンドマンと繋がる方法」みたいな検索ワードを見る度、よっぽど繋がりたいバンギャルが多いことが伺える)

しかもオーケンは、あまりにも残念過ぎる「ヤオイ文化」のことについても言及してしまっているのだ。
この方、腐ギャの性質を非常に理解している。
何かもう「あがが…」って胃の痛くなるような単語が羅列されていた。

オーケン「『自分はミュージシャンに食われるわけがないから、せめてなんとかバンドのなんとか君となんとか君は、恋愛関係にあってほしい♥』という非常に倒錯した、身勝手で駄目な願望があそこに一挙に集結した、という感じはありますね」

あああああ、言っちゃったー!!!!!
そうですね、まさに少女の捻じ曲がった「夢とロマン」ですね。
実際、そんなことあるわけないのにな。

ヤッバい、リアルに面白い。
これ以上引用すると読んだときの面白さが半減するから割愛。

しかし、本書では結局、バンギャルはいわゆる「リアルメン狙い」バンギャルと「ヤオイ文化」バンギャルしか存在しないように語られているんですが。
一昔前は二分されていたのかもしれなけど、決して今はそうじゃない。
V系バンドを全国津々浦々追い掛け回しつつ、アイタタな妄想をしつつも、堅気な仕事(もしくは学業)をこなし、堅気の恋人と上手くやっているバンギャルが、実は多いんですよ。
V系がネオ・ヴィジュアル系へと進化を遂げたように、バンギャルもまた、進化しているのだ(笑)。

新人類みたいなモンなのかな。
無難を愛し、人生を器用にこなし、世間に対して斜に構える新人類。
これは博報堂『広告 20代あたらしい生き方』を読むと分かりやすいかしら(発行されたのが2003年だから、当時の20代前半も30代に突入する時期だけど)。

バンドも「そこそこ」、バンギャルも「そこそこ」。
確かにそれでは熱いムーヴメントなど生まれないわな。
例え生まれたとしても、世代全てを巻き込むようなデカいものではない。
“V系ブーム”はもちろん、第4章で登場する小室哲哉(※TMNやV2の話をしています)が生んだ“小室ブーム”のような、「流行」の不在。
これはただ単にMP3の台頭でCDが売れない時代だからとか、そういうものを超えた話で。
消費行動を起こさない理由、それは日本人の考え方が昔とは変わってきているからだよね。
選択の幅が広がった上、偽物を掴まされないよう事前にチェックできるじゃない、今はインターネットでナンボでも。

だからやっぱり、市川氏や大島氏(※オーケンと同じく第3章で対談しています)が体験したような熱い時代はもう二度と巡ってこないのかもしれない。


そこはかとなく切ない感じで総括へ続く

Comment

Add your comment