ピンブラブログ~pinkblood blog~

音楽と猫をこよなく愛する若干隠居気味のバンギャルブログ。

V系とキャンプ精神:大槻ケンヂ『猫を背負って町を出ろ!』 

猫を背負って町を出ろ! (角川文庫)


私はこれまで、

「どうしてヴィジュアル系が好きなんだろう…」
「真剣に愛しているはずなのに、ついついツッコんでしまうのは何故…」


と、しばしば思い悩むことがあった(大袈裟な)。

ところがどっこい(古)、こういった愛し方があってもいいことを大槻ケンヂ・著『猫を背負って町を出ろ!』で再確認したのである!

それは、「キャンプ精神」だ。

オーケンによると、「キャンプ」とは、C級的なもの…つまり「むきになって作られた、つまらないもの、無用のもの、ガラクタ」「優しく愛でる姿勢」のことだそうだ。

な・る・ほ・ど( ゚∀゚)=3

世間的には「?????」「くだらん!!!!!」というものでも、優しく愛でる姿勢…。

例えば「キャンプな映画」。

「でっかいホラで観客をアッと言わせてやろう」という製作者の熱い想いが見事にカスッた瞬間の、なんとも言えない「間」がホノボノと笑えるからだ。「いいよいいよ。気持ちはわかるよ!」とスクリーンにむかって声をかけたくなる。~略~できそこないでも、フィルムにそそぎ込まれた製作者の愛情は一緒なのだ。できそこないの映画には、できそこないの夢が焼きつけられているのだ。(69P)

そ・れ・だ( ゚∀゚)=3=3

ヤバい。
コレはめっちゃ身に覚えがある。

私が何故、10年越しでキリターをやっているのか…。
何故、さまざまなヴィジュアル系を生暖かい目で見守ってしまうのか…。

きっとそれは大いなる「キャンプ精神」のせいだったのだ。

そうじゃなければ、薔薇を客席にバラ撒いたりするようなヴォーカリストや、腰をグラインドさせたりするようなヴォーカリストなんか目も当てられない!

例えば「ステージで首を吊る」。
例えば「棺桶から登場する」。
例えば「回転するドラム」。
例えば「楽器を弾かずに踊る」。
例えば「マイクスタンドを破壊する」。
おもむろに習字を始める、変顔をする…etc.
「それに何の意味が?」。

ついでにバンギャルの奇行も同じだ。
ヘドバン、手扇子、咲き、手バン、数々のフリ…etc.
「それに一体何の意味が?」。

そんなよく分からないもの全てひっくるめてV系・バンギャル文化が愛しいのだ!!!!!

そっかそっか、そうだったのか。
何て清々しい気分なんだろう。

全て一括りにしてしまうのは何だか申し訳ないなあ…と思いつつ、私は今後「貶し愛」といった扱い辛い単語は使わず「これはキャンプ精神よ!」と言うことにする。

そうか、メルティな人たちジャリバンを愛する人たちはこの「キャンプ精神」を体現していたんですね、理解です。

オーケン、パねえ。
オーケンとなら友達になれそうな気がする。


4041847117猫を背負って町を出ろ! (角川文庫)
大槻 ケンヂ 石田 徹也
角川書店 2001-07-25

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