ピンブラブログ~pinkblood blog~

音楽と猫をこよなく愛する若干隠居気味(心は現役)のバンギャルブログ。

「侘び寂び」とヴィジュアル系 

90年代のヴィジュアルバブルも弾けつつある2000年以降、オサレでホストな妙に笑顔がイラつくギラギラしたヴィジュアル系が増殖した。
この事実は個人的に大変けしからんと思っているのだが、世のオバンギャ・ババンギャ熟ギャの方はどうお考えだろうか。
もちろん、今でも黒くて硬派なヴィジュアル系バンドは沢山いるけど、イマイチ物足りない。

では、一体何が足りないのか。

私としては、日本生まれであるはずのヴィジュアル系が、日本ならではの侘び寂びを忘れかけているのがイカンのだと思う。

ここで、“茶聖”として有名な千利休さん(幼名・与四郎)の若き頃のエピソードを紹介しよう。

ある日、師匠である茶人・武野紹鴎(たけの じょうおう)から路地の掃除を命じられた19歳の与四郎。

彼は塵一つないまで掃き清めて眺めるのだが、イマイチ納得できない。

そこで傍らの樹木の幹を揺さぶると、はらはらと木の葉の落ちる様は誠に風情があった。

密かにその一部を見ていた武野紹鴎は、彼に奇才を感じて入門を許し、ことごとに秘訣を授けた。


簡単に言えば、コレが「侘び寂び」である。

周りくどくなったが、要するに、一見完璧そうに見えるものはどこか物足りないのである。

メンバー全員イケメンだから何だ?(それって美味いのか?)
無駄にテクがあるから何だ?(それって美味いのか?)

若者バンドに足りないのは、まさにこの「侘び寂び」。

「枯れたオッサンバンドのどこがいいんだ?????」「ぶっちゃけemmureeってよく分かんねえな」という方は、何らかの際にこの話を思い出して頂ければ幸いです。

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