ピンブラブログ~pinkblood blog~

音楽と猫をこよなく愛する若干隠居気味(心は現役)のバンギャルブログ。

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【2012】emmuree『e´【acute】』【名盤】 

e【ACUTE】e【ACUTE】
emmuree

曲名リスト
1. an「acute」(2006年配布ver.)
2. Gray Note Freak Show(再録)
3. バレリーナ
4. 熱帯夜(再録)
5. 祈り(再録)
6. ジザスカ
7. 雪月花(2011年配布ver.)
8. 春想う、色彩よ。(再録)
9. strawberry
10. 葬列とxxx(再録)
11. miss【drain】
12. 瓶詰少女
13. lovers
14. The darkside of the moon
15. 灯陰(再録) -orange-

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満を持してリリースされた、バンド活動13年目にして初のベストアルバム。
また、初めての全国流通作品でもあります。

個人的には、2007年にリリースされた『love letter -Dark Mania-』がA面ベストだとしたら、今回の『e´【acute】』はB面ベスト、という印象。
アンミュレの代表曲的なポジションの「絵空事の色彩」「手紙」「楽園」「ラブレター」は収録されていないものの(敢えて外したのだろう)、激しい曲からミディアムバラードまで、緩急のついたバランスの良い選曲。
彼らの音が彩る光と影。
お馴染みの楽曲群の中へ生々しいリアルな再録ver.を挟むことによって、旧曲の印象まですっかり変えてしまうから驚いた。
これまで幾度もライヴで演奏され、大切に温められてきた楽曲たち。
度々アレンジを加えられながら研ぎ澄まされ変化していった様子が伺える、非常にライヴ感のある仕上がりだと思いました。
薄ぼんやりとした白黒映画の画面のようだった映像が、パキッとしたカラーになった感じ(しかし薄型テレビではなくブラウン管、笑)。

80'sポジパン&90's黒服系の血を受け継ぐ希少なシーラカンス。
侘び寂びの効いたモノクロームの景色・赤く熟れた熱情を秘めた妖艶なステージング。
ダークなバンドがお好きな方にはきっと気に入って頂けるはず。
同期には殆ど頼ることのない、シンプルなサウンドが生み出す狂気を孕んだ世界。
そして時折、雲間から射し込む白い光。

アンミュレの音源を初めて聴く人にとっては入門編、コアなファンは過去からの絶妙な変化を楽しめる優れたベスト。
まさに「集大成」…と言いたいところだが、きっと彼らにとっては通過点にすぎないのだろう。
この音源がお気に召した方は、是非オリジナルアルバムも手に取ってみてください。

幽閉された世界をご賞味あれ。


※折角なので全曲紹介。


1. an「acute」(2006年配布ver.)
今回の表題曲。2004年にリリースされた原曲よりもテンポアップ。曲のタイトルが「鋭さ」を意味するように、より激しく、アグレッシヴになった。アンミュレにしてはカラッとしたロックナンバーに仕上がっていると思います。クリーントーンのギターが気持ち良い。

2. Gray Note Freak Show(再録)
2006年リリースの『絶望を奏でる古時計、灰色のピアノ。』(廃盤)収録。ヘドバン欲を掻き立てる激しいイントロ、突き抜けるように開けるサビなど、妙にメジャー感溢れる楽曲(アルバム曲だったらシングルカットしたい風味)。ここ最近のライヴでは(アンミュレにしては)大変盛り上がり、特に間奏部分のドラムが滅茶苦茶進化したな~としみじみ感じる(待望の録り直し!)。個人的にはサビの部分で旧手扇子をしたくなる(古い人間なので笑)。

3. バレリーナ
2006年リリースのミニアルバム『灰色』収録。重いドラムに地を這うベース。ゴシックかつ妖艶なイントロとは裏腹に、サビでパッと開ける。まるで踊り子=シャーマンの儀式を彷彿させる。知人たちが口々に「再録していないのに再録だと思った!」と申しておりました(私も同様に思った笑)。曲順の妙。

4. 熱帯夜(再録)
2010年リリースの通販・会場限定シングル『真っ赤な林檎』収録。どこか昭和歌謡を彷彿させる、エロティックな楽曲。ノスタルジックで艶やかな色彩を描く。歌声が妖艶・セクシー。枯れた色気を感じます。今回の再録ver.は原曲よりもドラムがカラッと小気味良い。湿度の高い本土の熱帯夜から、常夏の沖縄へ移動したイメージ(笑)。

5. 祈り(再録)
2003年にリリースされた『祈り』が打ち込みだったため、今回は待望の生ドラムで再録.。ライヴでは定番となった物悲しいアルペジオからスタート。戦争をテーマにした楽曲で、「手紙」と対で演奏されることが多い。少女を殺めた兵士の葛藤を歌っています。イントロからサビまでの流れが大変秀逸(胸がキュンキュンする)。メロディアスでオルタナ色が強いものの、哀愁漂うジメッとした雰囲気がアンミュレならでは。名曲(私はこの曲が好きで好きで仕方ないです)。

6. ジザスカ
2006年にリリースされたオムニバス『EGOIZ』収録の楽曲を、2ndフルアルバム『灯陰』で再録したもの。ライヴでもわりと頻繁に演奏されている。EGOIZ版よりイントロのギターが滑らかになり、若干力みがちだった歌が華麗になった。リズムに関してはシャッフルがタイトになったらしい。

7. 雪月花(2011年配布ver.)
2003年にリリースされた、DUMMY CHILDRENとのカップリングCD(廃盤)に収録された作品の再録ver.。アンミュレはいわゆる“暗黒系”“暗黒界隈”に括られてきた化石的な黒服バンドだが、この楽曲が持つ世界観はことさら白く、儚く、美しい。日本人の琴線に触れる旋律が、郷愁感を誘う。

8. 春想う、色彩よ。(再録)
2006年にリリースされた、SugarとのカップリングCD『Darker meets Deeper』(廃盤)に収録されていた作品の再録ver.。アンミュレの曲の中でも、限りなく白い。美しく儚げで、優しい音を奏でる。春が待ち遠しくなる、メロディアスな曲です。全体的に大幅なアレンジはないが、間奏がより幻想的かつドラマティックになり、歌声は深みを増した。

9. strawberry
2007年にリリースされた1stフルアルバム『love letter -Dark Mania-』収録。とんでもなく明るい曲調・歌詞なのに、何故か物悲しく感じる。本人の解説によると「時が止まった世界で、人が流してる血を見ながら、天使が『イチゴみたい』と、笑う感じ。そんな感じなメルヘン風、現実世界」。キャッチーなメロディーとリズム隊の呼吸が秀逸。

10. 葬列とxxx(再録)
「祈り」と同様、待望の生ドラムで再録.。狂気じみたギターが空間を切り裂くかのように攻撃し、“ザ†暗黒系”と言うべきダークネスかつハードでドロドロなキラーチューン(笑)。魑魅魍魎が跋扈する墓場のよう。ヘドバン必至のライヴが目に浮かびます。

11. miss【drain】
2010年にリリースされた2ndフルアルバム『灯陰』収録。アンミュレの中でも初期に作られた、ダウナーかつ激しい楽曲。刻まれる高速ビート。拍数が非常に難解で、初期メリゴを彷彿させる。個人的に“愛、夢、希望。”の部分で逆ダイがしたい(笑)。

12. 瓶詰少女
2007年にリリースされた1stフルアルバム『love letter -Dark Mania-』収録。2002年リリースの『love letter』収録曲を更にアレンジしたもの。まるでアングラ戯曲を上映する見世物小屋、はたまた場末のバーを匂わせるジャジーでダンサンブルなナンバー。太く響くベースの音が良い。ライヴでは音源とはまた違ったスキャットを聴けるのも楽しみの一つ。

13. lovers
2007年にリリースされた1stフルアルバム『love letter -Dark Mania-』収録。歳を重ねたからこそ、表現できるものがある。まさにそういう曲。優しく、全てを包み込む。絶望の闇に浮かぶ一点の光。アルバム中、最もホールで聴きたい壮大なバラードです。まるで慟哭のような歌がグサグサと胸に突き刺さる。

14. The darkside of the moon
2007年にリリースされたミニアルバム『Lover's -Dark side-』収録。さり気なく歌い出しが再録されています。BUCK-TICKの「...IN HEAVEN...」とか「LOVE ME」とか「MOON LIGHT」とかその辺の時代の香りがする、非常に80's的な楽曲。アンミュレの中でも特に明るく、未来への希望が垣間見られるポップチューン。

15. 灯陰(再録) -orange-
2010年にリリースされた2ndフルアルバム『灯陰』収録。異国情緒を漂わせた、セクシーで不思議な雰囲気を持つ楽曲。イントロからアウトロまでガラッと表情を変えるところが面白い。歌詞の単語のセレクトがやはりどこか懐古的(笑)。


全15曲・¥2,625(税込)。
CDが売れないと言われて久しいが、私はアンミュレのベストこそ売れて欲しいと思っています。
絶賛、Amazon、楽天ショップ、その他CDショップ、ヴィジュアル系専門店で取扱中(のはず)。

◆emmuree official web site
http://www.digitalbrains.net/emmuree/

◆emmuree official myspace
http://www.myspace.com/emmureejapan


太鼓判 太鼓判

emmuree

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