ピンブラブログ~pinkblood blog~

音楽と猫をこよなく愛する若干隠居気味(心は現役)のバンギャルブログ。

【2012】the god and death stars『Live at LOFT』【名盤】 

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the god and death stars live album
『Live at LOFT』

【収録曲】
1.bee
2.the zombie
3.heat land
4.addle apple
5.canine
6.tonight is the night


aie(the studsdeadman、highfachionparalyze、etc.)によるユニット・the god and death stars。
メンバー構成は、Vo.&Gu.aie、Ba.kazu(ex.蜉蝣)、Dr.大嵩潤(rowthe)。
2ndアルバムのリリースが遅れたことにより急遽ドロップされたライヴ盤(そのわりに装丁が凝っている)。
2011年12月13日に新宿LOFTで行われたイベントの音源が収録されている。

既に20回以上ヘビロテしていますが、突貫工事で作られたとは信じ難い完成度(笑)。
心が震える名盤。
ギターの音を聴いただけでaieだと認識できる位には彼の音楽性が好きだったのだと改めて気付かされた。

彼らの楽曲は、常に死を感じる。
あんなにも生命力に満ち溢れているのに。
死を纏った渾身のブルースロックだ。
淡々と演奏しているようで、時折ハッとするような表情を垣間見せる。
物憂げで、どこか寂しげで、切ない。
aieの歌は、多分…眞呼様にも大佑にも歌えなかった歌だ。
deadmanでもthe studsでもない…歳を重ねた、今の彼しか歌えない歌。
それは至極、呼吸と似ている。

渇いた90'sオルタナ・グランジをベースにしつつも、どこか日本らしい湿度を感じるのは、70's〜80'sフォークミュージック・ニューミュージックを彷彿させるからか。
足掻くような閉塞感に、つい口ずさみたくなるキャッチーなメロディー。
いずれもaieのルーツが詰め込まれた音楽性。
「もはやヴィジュアル系ではない」、どちらかと言えばロキノン系・下北系に分類したほうがしっくりくる。
根本は後期deadman〜the studsと何ら変わらない。
ただ一つ違うのは、そこにはかつてヴィジュアルシーンで活躍してきたヴォーカリストたちの姿はないこと。
正直、aieの歌はお世辞にも上手いとは言えないのだが、単語の一つひとつを噛み締めるようにして歌い上げるので余計生々しく胸に刺さる。

轟音とともに迫り来る「bee」、独特の展開と歌詞が印象的な「the zombie」(特にリズム隊の息遣いが良い)、哀愁を帯びつつも疾走する「heat land」「addle apple」、明るいアルペジオがどこか光を感じさせる「canine」、そして沁々とした郷愁を誘う壮大なミディアムバラード「tonight is the night」。

この音楽性でワーッと一気に盛り上がる土壌は、残念ながら現在のヴィジュアルシーンにはほぼ皆無。
ストイックかつアーティスティック。
相変わらず我が道を行くスタイルで突き進む姿は、「良いものを作り続けていれば、分かる人はきっと見付け出してくれる」と言っていた知人のパン職人と似たような頑固さを感じました。

この音源で演奏されている楽曲が収録された2ndアルバム『tonight is the night』が6/13にリリースされます。
the studsにも「tonight is the night」って曲があるんですが(『studs(初回盤B)』収録)、そちらと併せて聴くと良いかもしれません。
また、以前のインタビューを読んだ上で聴き直すと、より深く味わうことができるはず。

いわゆる“名古屋系”シーンを彩ったギタリスト、そんな色眼鏡を外して聴いて頂けたら嬉しいです。

◆aie official web site
http://aie-official.syncl.jp/

◆zoisite shop / ゾイサイトショップ
http://zoisite.shop-pro.jp/

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interview book 『obsidian』FOOL'S MATE 2012年1月号ROCK AND READ 019

太鼓判 太鼓判

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