ピンブラブログ~pinkblood blog~

音楽と猫をこよなく愛する若干隠居気味(心は現役)のバンギャルブログ。

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

【シリーズ】deadman『in the direction of sunrise and night light』【deadmanを振り返る】 

in the direction of sunrise and night light(DVD付)


【収録曲】
1. star baby
2. rip roll soil
3. raison d'etre
4. when the saints go marching in
5. asthenia bullet stain
6. additional cause for sorrow
7. follow the night light
8. fragile sandy
9. dim quiet
10. grand ground
11. this day.this rain.


2005年12月14日リリース作品。

deadmanの2ndフルアルバムにして、ラストアルバム。
制作時のメンバーは、Vo.眞呼、Gu.aie、Ba.Kazuya、Dr.Toki。

アルバムタイトルは「昼間は太陽の光、夜は常夜灯に向かう」という蛾の性質から。
歌詞の要所要所に、このテーマが絡んでくる。

余分な贅肉を削ぎ落とした音。
全てがシンプルに研ぎ澄まされ、これまで以上にストイックさが増し、オルタナ・グランジ色がより濃くなった。
どこか物憂げで、滑稽で、柔らかな狂気を放つ。
それでいて優しく穏やかで、寂寥や孤独を感じている人間にそっと手を差し伸べてくれるような作品。

眞呼とaieがツインヴォーカルを取るガレージロック「star baby」、クラップ(拍手)のリズムが軽快な「rip roll soil」、闇の中にも一筋の希望を垣間見せた「when the saints go marching in(聖者ノ行進)」、静けさの中に内面的な激情を歌った「additional cause for sorrow」など、稀代の名曲揃い。
ラストを飾る「this day.this rain.」の壮大さは、ただただ息を呑むばかり。

表面的な起伏は少ないので、最初は地味な印象を受けるかもしれない。
だが、奇をてらった派手さがない分、腰を据えてじっくりと聴き込むことができる。

この音源の凄いところは、もう7年前の作品なのに古くも新しくもないところ。
まさに不変というか。

長いことヴィジュアル系を聴いていると、懐古的なフレーズやメロディーに出会うことが多々ある。
その場合、懐かしさを通り越して新しさすら感じるけど、そういう感覚が全然ない。
メンバーたちが口を揃えて「最高傑作。長く聴けるいいアルバムになった」と話していたのが事実になった。
何の予備知識もなく「コレは2012年の新譜ですよ」と差し出されたら、私は多分…普通に納得して聴くだろう。
例えば、低くしゃがれている眞呼の声が、もっとナルシスティックな…ヴィジュアル系らしい声だったとしたら違った感想を抱いたかもしれない。

やっぱり何度聴いても、「あまりヴィジュアル系らしくない作品」。
でも確かに、「とあるヴィジュアル系バンドが残した作品」なのである。
まさに「もう1つの選択、代わりとなる、異質な、型にはまらない」といった意味を持つ「Alternative(オルタナティヴ)」という言葉が大変よく似合うアルバムだと思います。

リリース当時のインタビューでは、aieが「1曲目(「star baby」)でニルヴァーナと同じことをやっているのを理解して欲しい。それを前回(『no alternative』の「Intro」)でやって、誰にも突っ込まれなくて、今回もう一回やってみて、また次の曲もニルヴァーナっぽいっていう二段オチがついているんだけど、果たして何人が突っ込んでくれるかって…」と言っているので、どなたか改めて突っ込んであげてください(笑)。
ちなみに、ドラムの「デンデンデデン、デデデデデン♪」という部分のみ、Nirvanaの3rdアルバム『IN UTERO』の2曲目「Scentless Apprentice」のイントロと同じことをやっています。
そういった遊び心をオリジナルアルバムにサラッと盛り込んでしまうセンスが大好き。

B000003TARIn Utero
Nirvana
Geffen 1993-09-21

by G-Tools

そして、白眞呼&黒眞呼が登場する「follow the night light」のPVは必見です。
一つのストーリーを追うように目まぐるしく展開する映像は、deadmanの集大成と言っても過言ではない。

もし、deadmanがいわゆる「ヴィジュアル系(名古屋系)」に括られていなかったとしたら。
youtubeやtwitterが存在する今、この音源を出していたとしたら。
世間では一体どんな評価を受けていたのか、未だに気になる一枚です。

現在はzoisite shopで2ndプレスが入手できます(DVDは付属しません)。

また、後にリリースされることになるthe studs『alansmithee』the god and death stars『tonight is the night』に比べるとだいぶ音作りが若いので、『in the direction of sunrise and night light』をお気に召された方は、是非以降の音源も聴いてみてください。
随分とギターの音色が作り込まれています(deadmanを聴いたあとにthe studsを聴くと、バンドが纏う空気は少年なのに音自体は渋く大人っぽく成長していて興味深い)。

◆deadman official web site
http://www.deadman.jp/

◆zoisite shop / ゾイサイトショップ
http://zoisite.shop-pro.jp/


太鼓判 太鼓判

deadman

Comment

Add your comment

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。