ピンブラブログ~pinkblood blog~

音楽と猫をこよなく愛する若干隠居気味(心は現役)のバンギャルブログ。

【2015】PIERROT『DICTATORS CIRCUS FINAL』【名盤】 

DICTATORS CIRCUS FINAL


PIERROTによる初のライヴCD。
2006年の解散劇から8年の時を経て、2014年10月、2日間に渡って行われた「DICTATORS CIRCUS FINAL」(さいたまスーパーアリーナ公演)の音をコンパクトにパッケージ化した。

登場SEや主なMCはカットしてあり(「HELLO」のオーケストラver.は入れて欲しかった…)、キリトの煽りはそのまま、ファンの歓声やコール、特効音が所々に散りばめられており、純粋にライヴ感を味わえる仕上がり。

“当日のセットリストから選び抜かれた楽曲を収録”とのことですが、かつてのライヴ定番曲「満月に照らされた最後の言葉」「HAKEN KREUZ」、演奏が神懸かっていた「PURPLE SKY」「神経がワレル暑い夜」もカットされています!!!!!
これが唯一不満だけど(笑)、曲数を削ったことを差し置いても余りある素晴らしい作品です(4枚組になっても全曲収録して欲しかった…!)。
数曲カットされていても違和感無く聴けるスムーズな流れ。

1日目の「HELLO」は、聴く度にリリース当時のトラウマが払拭されていく。
ライヴでの一体感が堪らない「Adolf」は、聴きながらつい手が動く。
「AGITATOR」からの「ゲルニカ」は、生&映像で見た時より数万倍良くてビックリした。
音やキリトの咆哮がダイレクトに伝わるせいかな?
その他の楽曲も、ライヴで盛り上がるシーンを彷彿させ、何度も鳥肌が立った。
「CREATURE」は、1999年の「THE GENOME CONTROL(通称:ゲノコン)」、そして2008年のAngelo日武公演(メンバー3人+サポート1人で演奏)の様子が鮮明に思い出され、何だか泣けた。
当日は頭を振るのに必死で、とにかく楽しさが先行していたけど…こうして改めて音源に耳を傾けると、一度封印されたPIERROTの楽曲が、本当の意味で解禁されたことを感じて震えた。

2日目は生で見られなかったので、ライヴを追体験したような気持ち。
「HEAVEN」の冒頭での歓声は何度聴いてもグッとくる。
個人的に思い入れの深い「クリア・スカイ」「HUMAN GATE」も、最高に清々しくて。
「BIRTHDAY」は自分が歳を食う毎に彷彿させるシーンが変わって、人生のあらゆる出来事を振り返させる曲だなあと思いました。
キリトソロのオーケストラコンサートで最後に封印した「CHILD」も、再び息を吹き返して。
“絶望”と相反する“希望”。
キリトが昔からずっと描き続けてきた世界はそのままだった。

生で復活ライヴを見た時はまるで実感が沸かないし、3月にリリースされたライヴ映像ではついメンバーの動きや表情に目を奪われがち。
何十回、何百回と聴いてきた曲ばかりなのに、こうしてライヴの音だけに耳を傾けてみると、また違った新しい発見が沢山ある。
以前と比べ、演奏力が格段に上がっていることに驚く。
あの複雑怪奇な構成の楽曲を、驚異的なクオリティーで演奏している事実(昔は…ハラハラすることも…ありました…)。
変幻自在なツインギター、変態的ドラムに安定のベース。
そこに載る、圧倒的“カリスマ”の歌声、存在感。
絶妙かつ奇跡的なバランスで成り立っていたバンドの底力。

(今まで「お兄ちゃんって技術的にはそこまで上手いボーカリストじゃないんですけど、ライヴだとオーラが凄いんですよお」という謎の謙遜をしていたのですが、このライヴ音源を聴く限り滅茶苦茶上手いな!お兄ちゃん歌上手いな!キリトしか歌えない歌!)

リリースされるまでのアナウンスの仕方がイマイチで、期待値も微妙だったのですが、想像以上に素晴らしい出来でした。
未だに購入を躊躇されている方は、どうか手に取ってみてください。
全国のピエラーちゃん…PIERROTファンはもちろん、これまで然程興味の無かった方や存在を知らなかった方にも是非聴いて頂きたい作品。
「PIERROTはライヴバンド」だったことを証明してくれる音源。

(PIERROTのオリジナルアルバムもそれぞれ魅力的なんだけど、どれも小綺麗にまとまり過ぎている節があるので、後追いの人にイマイチPIERROTの凄さが伝わらなかったことがありますが、やっぱりライヴが良かったんだよなー)

PIERROTの活動後期は、自分の思い描く“理想のPIERROT”と現実が剥離してしまったのが、私がバンドから離れる要因になっていたんだけど、ライヴCDを聴く限りコレは理想だわ…。
私は「現在の五人でリテイクしたベストアルバムが聴きたい」と言っていたけど、このライヴCDさえあれば良いんじゃないかなあと思います。

あと、ジャケットを開いた時の盤面のデザインが記念アイテムとしても素敵です。
何より、2015年の今、PIERROTの新譜を手にすることができる嬉しさ。
PIERROTが、PIERROTの奏でる音楽が好きで良かったと改めて。
思い出に残る一枚となりました。
DISC 1:DICTATORS CIRCUS FINAL 2014.10.24 - I SAID「HELLO」- SAITAMA SUPER ARENA
01. HELLO
02. PIECES
03. Adolf
04. トリカゴ
05. 壊れていくこの世界で
06. REBIRTH DAY
07. AGITATOR
08. ゲルニカ
09. MAD SKY-鋼鉄の救世主-
10. ATENA
11. CREATURE
12. THE LAST CRY IN HADES (NOT GUILTY)
13. 鬼と桜
14. 蜘蛛の意図
15. SEPIA

DISC 2:DICTATORS CIRCUS FINAL 2014.10.25 - BIRTHDAY - SAITAMA SUPER ARENA
01. HEAVEN
02. 新月
03. ENEMY
04. 脳内モルヒネ
05. 深い眠りが覚めたら
06. ANSWER
07. ネオグロテスク
08. MAGNET HOLIC
09. クリア・スカイ
10. ラストレター
11. BIRTHDAY
12. SUPER STRING THEORY
13. ドラキュラ
14. HUMAN GATE
15. CHILD


太鼓判 太鼓判

Comment

Add your comment