ピンブラブログ~pinkblood blog~

音楽と猫をこよなく愛する若干隠居気味(心は現役)のバンギャルブログ。

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【2015】KEEL『Cthulhu』【名盤】 

KEEL 1st album『Cthulhu』

1.ニードル
2.Water lilies
3.禍人
4.パレード
5.腐肉と果実
6.Siren


KEEL=竜骨(船を支える構造材)。

Vo.ryo(ex.D'elsquel、ex.Garuda、ex.GULLET、ex.9GOATS BLACK OUT、HOLLOWGRAM、TAG)、Gu.aie(ex.Lamiel、ex.kein、deadman、the studs、the god and death stars、highfashionparalyze、THE MADCAP LAUGHS、etc.)、Ba.愁(蜉蝣ローディー、girugamesh)、Dr.Tomoi(ex.Laputa、C4、etc.)という4人の豪華ベテランメンバーで構成されるKEEL(カッコ内のバンド名の多さが豊富な経験を物語っていますね…)。
2013年にセッションバンドとしてたった一度だけライヴを行ったきり息を潜めていた彼らが、満を持して再始動。

ライヴ会場限定としてリリースされた1stアイテム『Cthulhu(クトゥルフ)』。
この音源は、2年前のライヴで披露した楽曲及び新曲を交えたものだそう。

今年に入ってから暫く感想を書きたくなる音源に出会っていなかった私だが、これは筆を執らざるを得ない。
世の中に“良い作品”“完成度の高い作品”は数あれど、己の胸の内を思わず吐露したくなる作品こそ、その人にとっての“名盤”なのではないかと思う。
私はずっとそういう音楽を求めてきた。
そして久し振りに出会えた。

試聴の時点では「想像通りの音楽性だな」という印象だったのだが、実際に音源を聴き進めていくうちに、眠っていた血が呼び覚まされるこの感じ…。
血湧き肉躍るこの感じ…。
明らかに好きな音なんですよ!
aie+ryoさんという組み合わせの時点で悔し過ぎて地団駄を踏みたくなる。

鳴っているギターは明らかにaieの音なのに、ryoさんのボーカルが乗ることによって全く新しい音楽になっている。
まさにバンドマジック。
deadman、the studs、the god and death stars、highfashionparalyze、THE MADCAP LAUGHS、そしてKEEL…と、どんなバンドをやっても同じギターの音を出しているのに、歌い手が違うだけでどれも印象が違うし、まるで別のバンドになる。
なのに全部しっくり馴染んでいる。
aieは天才か。
「このフレーズどっかで聴いたことあるんですけどー!」となるのにも関わらず、明らかに違うバンドなんですよ!
狡い!
聴けば聴くほどaieの曲でしかないのに、頭の中で他のボーカルをのせようとしてものらないよ。
ホントに凄い。
天性のロックスターなんだなって鳥肌が立つ。
aieは、唯一無二の個性を放ちつつ、他のメンバーの要求を上手く飲み込んで昇華できる、とても器用なギタリストなんだなーと思いました(あと人付き合いがとても良いね)。
私はdeadman以降、the god and death starsしか生で見ていなくて、ギターボーカルしているaieしか見ていないけど(それも最近全く見れていないけど)、久々に誰かの隣でギターを弾いているaieが見たくなりました。

そしてryoさんのボーカル、GULLETの頃を彷彿させます。
正直、9GOATS BLACK OUTでのグロウルやウィスパーボイスに馴染めなかったので、今回のようなベッタベタの歌い上げ方は超好みです。
伸びのある艶かしい歌声に、気取ることのない激しさも持ち合わせている。
ロックバンドのボーカルとしての勢いや焦燥感がある。
「ああ、ヴィジュアル系を聴いているな~~~~~」って気持ちになります。

(3曲目の「禍人」はthe studsの疾走感を彷彿させるし、5曲目の「腐肉と果実」なんかマジでGULLETじゃねーかって思います)

Tomoi兄さんのドラムは安定の格好良さ!
大きく主張することなく陰から支える愁さんのベース。

全てのバランスが良い。

要するに「deadmanとGULLETが好きならハマらないはずない」ってやつなんですけど、この音源からは2003年の香りがする。
およそ12年前。
まだあそこら辺の名古屋バンドが健在だった頃の…。

2003年って、私は殆どバンドを追うのをやめていてぼんやりしていた時期なんですが、あの面白そうな時期がまた戻って来たな~と。

まさに「目覚めよ、我が胎内に眠る灰人よ」って感じですね…。

「何で2015年になった今この音なの…」って滅茶苦茶悔しくなるんですよ、コレ。
次々と私が好きだったバンドが居なくなった頃を思い出して悔しくなる。
でも、今この音を出してくれて凄く嬉しいというか…思わず涙が出そうになった。
当時の熱さが蘇る感覚と、格段にアップした個々のスキル。

Laputa以降~lynch.が出てくる以前の名古屋バンドがお好きだった方は確実にハマるんじゃないかな~。
むしろ好きだった方は既にライヴを見たり試聴したりしているはず。
私は、2006年頃にバンギャルを上がって別のことをしていた人にこそ、この音源を聴いて欲しい…!

これは奇跡だと思うんです。
数々のバンドを経て、セッション的なものだとしてもここへ辿り着いたことは奇跡。
本人達はどんなノリでやっているか定かではないけど。
ファンからしてみれば、あなたたちが生きて、未だシーンに存在して、一緒にバンドをやって、音源を出してくれて、リアルタイムに音楽を楽しめること自体が奇跡だと思うんです。
色んな人がシーンから消えて、積極的なバンギャル活動が出来ない事情を個々に抱えている人もいて、それでも未だこういう音が存在することが幸福だと感じる。
本人達は只々楽しんでやっているのかもしれないけどなー。

個人的にdeadmanとthe studsは聴いているとどうしても切なくなるし。
大好きなthe god and death starsも、哀愁と寂寥を感じて苦しくなる。
highfashionparalyzeは真様の暗黒に飲み込まれ息が止まるし。
THE MADCAP LAUGHSは三人の個性がぶつかり過ぎだし。
KEELが一番ヴィジュアル系っぽくて聴きやすい(※私にとって「ヴィジュアル系っぽい」は褒め言葉です)。

兎にも角にも圧倒された。
度肝を抜かれた作品。
一刻も早い通販開始とバンドの継続を強く望みます。



◆KEEL official web site
http://keel.tokyo/

KEEL

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