ピンブラブログ~pinkblood blog~

音楽と猫をこよなく愛する若干隠居気味(心は現役)のバンギャルブログ。

【2016】the god and death stars『it isn't a singles』【名盤】 

it isn't a singles


the god and death stars best album
『it isn't a singles』

【収録曲】
1.焼失(new mix)
2.aaron(new mix/新曲・配布シングル)
3.真っ赤な雪(new mix)
4.穴々(新曲・配布シングル)
5.夜空の手前(new mix)
6.sister ripper(new mix)
7.ミンチ(新曲・配布シングル)
8.無実の無視(new mix)
9.複雑な倒立(new mix)
10.母乳(new vocal recording)
【bonus track】
11.ザゾンビ(demo ver.)


※メンバーは、Vo.&Gu.間瀬大(the studsdeadmanTHE MADCAP LAUGHSKEELgibkiy gibkiy gibkiy、etc.)、Ba.kazu(ex.蜉蝣、STEREO.C.K、gibkiy gibkiy gibkiy、etc.)、Dr.大嵩潤(ex.rowthe)。

アルバム未収録曲を網羅した、the god and death stars初のシングルコレクション。
発表済みの楽曲も新たなミックスが施してあり、初めて手に取る方はもちろん、既存のファンでも十二分に満足感を得られる内容となっている。
私も昨年(2016)の11月に購入してからずっと…ホントにずっとリピートし続けている。
毎日聴いても決して飽きることなく、耳にする度ときめき、新鮮な気持ちになれる、まさに“ベスト・オブ・ベスト”。

1.焼失
シングル『deep snow burned away』(2016)収録。
鋭い“ゴッド節”が炸裂する1曲目の「焼失」。
歌詞には戦闘機の名前が登場し、どことなく戦時中の雰囲気を漂わせる。
アグレッシヴで攻撃力のあるイントロは、冗談抜きに世界一格好良いと思う。
そしてサビの「喜びなど要らない 悲しみが増えるから」という部分がとても好きで。
“出会いの数だけ悲しみが増える”。
この部分はどんな愛にも捉えられるなあと思うのです。

2.aaron
三ヶ月連続ワンマン配布シングル。
MVにもなり、現時点でのthe god and death starsを体現するような楽曲。
現編成になって以来、コンスタントに音源をリリースしてきた彼らだが、初期と比べると熱量がまるで違う。
物憂げな死臭を漂わせた『addle apple』(2011)から約5年。
闇を背負いながらも、前へ…前へと突き進む姿が伺える。
「光を探す両手の その目指す向こうが闇でも 後から向かうからアロン」
「ロカ」〜「tonight is the night」〜「aaron」は、歌詞から推測するとテーマが繋がっているような気がする。

3.真っ赤な雪
deep snow burned away』(2016)収録。
シングルの中でも随一のポップさ。
明るめの楽曲とは裏腹に、シリアスで寂寥を帯びた世界は健在。
「やがて咳が止まらなくなり」「戒厳令」といった言葉たちが、何かの終わりを匂わせる。
サラッと非常や無常を歌い上げるところが堪らなく好きです。

4.穴々
三ヶ月連続ワンマン配布シングル。
新曲の「穴々」は、ゴッドにしては珍しくスピード感のある激しい曲で、畳み掛けるようなドラムが無茶苦茶格好良い。
時代が時代なら、ライヴでヘドバンや逆ダイが巻き起こったはず…。
所謂“暴れ曲”というやつです。

5.夜空の手前
シングル『side of complicated night』(2013)収録。
中島みゆきを彷彿させるニューポップ。
ドあたまサビから入る構成は、ゴッドの中でも珍しくメジャー級。
個人的にはこのキャッチーさが好きで、ドライブ中ついつい口ずさみたくなる(カラオケに入れてください)。

6.sister ripper
シングル『brother mustang and sister ripper』(2012)収録。
前半とはガラリと表情を変え、ゴッドお得意の哀調を聴かせてくれる。
往年のフォークソング・ニューミュージックっぽい雰囲気を持つ楽曲(私は初期のチャゲアスや初期の井上陽水、イルカを思い出した)。
静かな雨の日がよく似合う、物憂げで気怠い旋律。
哀愁、諦念。アダルティーな失恋ソング。

7.ミンチ
三ヶ月連続ワンマン配布シングル。
枯れたロック。哀愁を帯びた、独特の歪んだギターフレーズ。
全編通してギターの聴きドコロが多い。
タイトル通り不穏な空気が漂う歌詞。
静か目の前半から後半にかけて徐々に盛り上がっていく壮大な楽曲。

8.無実の無視
シングル『deep snow burned away』(2016)収録。
とにかくベースラインが格好良い!
ベースを聴く曲です、これは。
ダンサンブルで踊れるゴッド。

9.複雑な倒立
シングル『side of complicated night』(2013)収録。
複雑なメロディーラインにのせて歌われる「向日葵」という単語が印象的。
the god and death starsの音は、(本人たちも言っているように)やはりdeadman色が濃い。
deadmanとthe god and death starsに共通する音のイメージは「星の瞬き」だ。
キラキラと頭上に輝く星々の姿は、deadmanの「盲目の羽根と星を手に」や「follow the night light」を彷彿させる。
一瞬、忘れ掛けていた青春が戻ってくるようなこの感じ。
胸がキュッと締め付けられるような感覚がある。

10.母乳
mary bird milk』(2014)収録。バンド初の流通音源でした。
こちらはボーカルも新録されているので、間瀬さんの歌声の変化も楽しめる。
音はキャッチーでありながら、歌詞はシリアス。母と子の物語。
歌詞の中に「天の川」という単語が出てくる。
「母乳=ミルキーウェイ=天の川=星々の集まり」なんだなあって、こんなロマンティックな発想、私には到底思い付かなかった。
曲の後半へ行くにつれて、空間がブワーッと広がる感じがとても好きです。

11.ザゾンビ(demo ver.)
デモではないバージョンは『tonight is the night』収録。
日本のニューミュージックを彷彿させる哀歌。
私はゴッドの代表曲と捉えている。
間奏の気の抜けた感じが良い。

兎にも角にも間瀬大は天才だ!!!!!
耳を惹き付けてやまない作曲センス。
渇きの中にも憂いや熱を帯びているところが好きだ。
洗練された佇まいの中に見せる泥臭さ。
グランジロックと歌謡曲のミクスチャー。
一度嵌ったらズブズブと抜けられなくなること請け合い。
何度でも書くけど、多分、これ以上好きになれるギタリストはいないんじゃないかなあ。

鬼気迫る表情で絞り出すように紡がれる歌、か細い腕で掻き鳴らされる乾いたギターの音。
物腰柔らかくもしっかりと土台を支えるベース、ダイナミックで力強いドラム。

まさに、the god and death starsの歴史が刻まれた稀代の名盤。
一家に一枚、是非お手元にどうぞ。絶対に損はさせません。

Amazon、ゾイサイトショップブランドエックスなどで取扱中。



◆the god and death stars official web site
http://davidskullnorecords.com/

◆david skull no records official YouTube
https://www.youtube.com/channel/UCmCJyl46STw5nbprL2bgPIw

◆it isn't a singles / the god and death stars - レビュー | Rooftop
http://rooftop.cc/review/music/170105181521.php

the_god_and_death_stars

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