ピンブラブログ~pinkblood blog~

音楽と猫をこよなく愛する若干隠居気味のバンギャルブログ。

【2018】Angelo『RESONANCE』【名盤】 




Angelo 10th full album
『RESONANCE』

【収録曲】
1.ACTIVATE RESONATE
2.CREVASSE
3.残響
4.NEW CENTURY BIRTH VOICE
5.REUNION
6.ホログラム
7.荊棘の棘
8.BREATH
9.DEEP VISION
10.CRUELWORLD


「共鳴・共振・反響・響き」という意味を持つ「resonance」。

Angelo通算12枚目となった今作は、「キリト史上、最も万人に勧めやすいアルバムなのではないか?」と私は思っている。
音楽アルバムとして、ただ聴きやすいだけではなく、「これまで培ってきたもの」と「新たなる引き出し」が融合し…それでいて根底は変わらず…。
一本芯が通っている。
原点回帰にも近いような…でも確実に進化していて…。

1曲目「ACTIVATE RESONATE」から5人の息がピッタリで鳥肌が立った。

初聴きした時点で一番に感じたことは、近年多かった英詞が格段に減り、全編を通して言葉が聴き取りやすくなった。
今年、約10年振りに行われたキリトソロで改めて感じた彼の歌に込められた魂…意志の強さ…柔和さ…それが全て詰め込まれている。
音数もグッと絞られていて…シンプルな造りでありながら、一音一音に込められた拘りが凄まじい。
インタビュー(BARKS)で言っていた「間引く」とはまさにこのこと…。

個人的に、前作(マニアックに振り切った『HETERODOX』)までのラウドな流れがイマイチしっくりこなかったので、今作の音作りはとても好みです。

激しく、攻撃性の高い曲も、聴いていて疲れない。
この方向性は非常に良い。
恐らく…私が求めてたのは今回のアルバムのような音。
キリトはデスヴォイス(グロウル)が得意なわけじゃないし、音が極端にラウドに寄るのは何か違うなーと思ってました、個人的に。
無理にシャウトすることによって喉を痛めてしまうことが一番の懸念事項だった。
でも今回は、激しい曲でもシャウトすることなく、甘く透き通った…それでいて力強い声質を活かしたものになっている。

また、KOHTAとギルの曲が採用されたことによって、アルバム全体の幅が広がった。
王道ロックにミディアム・バラード。
Karyu曲の比率はそのままで、キリト曲がグッと減ったのも興味深い。
キリトがメンバーを信頼しているからこそ任せられるものが増えたんだなあと。
そして相変わらず印象的なのがTAKEOのドラム。
どの曲を聴いても大きく主張することは無いが、必ず耳に残る音を出している。
バンドの核を支える大事な音。まさに縁の下の力持ち…。
まるで広大な海を渡る船を彷彿させる。

Angeloのアルバムはそれぞれ癖があるというか、作品ごとにガラッとカラーを変えてくるので、「初めて聴くならコレ!」というものが思い付かなかった。
だけど、この『RESONANCE』なら万人に勧めやすい。
私は信者以外のライトな層にもAngeloを聴いて欲しいので(そしてハマって欲しい)、そういう意味でも『RESONANCE』は「共鳴・共振」というテーマに沿っている。

対バンでAngeloを気に入ってくれる方が増えればいいし、そういう層に向けて放つ作品として最適。
ライヴを見て「カッコイイ!」と感じて貰って、初めて手にする1枚がこのアルバムであれば、バンドの世界に浸りやすいと思う。
そんな心地良い広がりを感じる。
40分ほどでサラッと聴けるのに、濃厚。

10代の頃から好きだったアーティストの作品が過去の作品を更新していく…。
この震えるような感覚…久し振りに感じたわ…。

「PIERROTなら知っている」
「昔は好きだった」

という人にも是非聴いて欲しいです。
郷愁と未来を同時に感じられる。

かつて、PIERROTの「HUMAN GATE」や「BIRTHDAY」などに心動かされた方は、今一度手に取ってみてはいかがでしょうか?
特に後半、「BREATH」〜「CRUELWORLD」の流れが全てを物語っている。
Angeloでもずっと歌われてきたテーマでもあるのかな…。

「ロザリオ」
「事象の地平線」
「Beginning」
「A new story」
「胎動」

世界はあまりにも残酷だけど、息をすることは止めない。
非情にも時は動いていく。
生はまた繰り返す。
輪廻。
俯瞰した世界の無常観。
死生観。
PIERROTの『パンドラの匣』から紡いできた原点に立ち戻った気がする。

Angeloのアルバムは、毎回クオリティーが高い。
コンセプトはもちろん、出す音のレベルも高い。
バンド側が一切妥協してないこともちゃんとわかっているつもりだった。
でも正直、自分の中で『FAITH』を超えることはもう無いかもしれないと思っていた(コレは完全に好みの問題なんですが…)。
でも、『RESONANCE』は『FAITH』を超えてきた。
驚いた。
自分の固定観念が覆された。
アルバム全体が重苦しかった『FAITH』に比べ、『RESONANCE』の音は開放的。
それなのに、楽曲全体に漂う無常観が堪らなく愛しい。
海で揺蕩うように。
永遠に聴いていられる。

この感覚は、Pierrotの『Screen』を初めて聴いた時の衝撃を超えたなあって、自分の中で思いました…。
トリカゴ超え、キリター歴20年目にしてようやくきました…。
これまでも、ホントに素晴らしい作品・楽曲を生み出してきてくれたけど、初めての衝動に勝るものにはなかなか出会えなくて…。
Pierrotの『Screen』を買い、初めてCDコンポで聴いた時のドキドキ感を再び味わっている…。

ROCK AND READ 081のインタビューで、キリト自身からある意味明確なネタバレがあったけど、歌詞や世界観の解釈は人それぞれだから、自分が感じたことや思ったことを大事にすればいいんじゃないかな。
その時々の状況・状態によってどうとでも受け取れる歌詞世界、言葉の選び方がホントに秀逸。

以前も書いたけど、近年、特に「音を聴いてライヴを見て何かを感じた、この震えるような感覚」は死後どこへ行ってしまうのだろうと考える(別に死期が近いわけではないです)。
こうして言葉で伝えることによって、未だ知らない誰かにも共感して貰えればそれだけで充分かな、と思います。

なので、特に購入予定のなかった方もどうか手にしてみてください。
今回のアルバムは一味違います。
間違いなく世紀の大名盤。
太鼓判20個位押す。
新品で買っても絶対に損しません。
iTunesストアだと、何と2,000円で買えてしまうんですよね…。

個人的には「名刺代わりになる最高傑作」だと思います。

それだけ色んな方に聴いて欲しいです。

◆Angelo official web site
http://angeloweb.jp/

◆【インタビュー】Angelo、“共鳴”という名のアルバム完成「攻撃性は失わぬまま新たな挑戦へ」(BARKS)
https://www.barks.jp/news/?id=1000161766




太鼓判✕20

Angelo

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